全国各地で戦争法案に反対する集会が開かれた6月14日、都内で行われた「若者憲法集会」に参加してきました。午前中が各分野に別れての分科会、午後が元自衛隊員と弁護士を迎えてのトークとデモが行われました。

○沖縄で今起こっていること
 興味深かったのは、午前中に参加した沖縄の新基地問題に関する分科会での、沖縄県民の訴え。県議の比嘉みずきさんは、辺野古新基地建設をめぐって保革共闘が生まれるに至った経緯を話しました。石破幹事長に説得され、新基地建設容認にまわった自民県議5人が石破幹事長の横に座らされた写真を見て、「私があそこに座らされているようで打ちひしがれる思いがした」と、話していた自民党員もいたといいます。ずっと自民党支持者だった人々も、経済援助と基地建設という「アメとムチ」が実は「麻薬とムチ」であることに気付き始めた。そういうなかで起こった翁長県知事の誕生だったといいます。先日の訪米では、「辺野古は日本の国内問題だ」と言っていたアメリカの官僚たちも、基地建設反対集会に3万人が集まっている写真を見ると態度を変えざるを得なかったそうです。
  現在28歳になる島袋恵祐さんは、一緒に自衛隊に入隊した双子の兄が、訓練中に事故で死亡。しかし、兄の身体中に暴行の跡があり、死因も事故のようには見えない。自衛隊に資料開示を求めると、資料は一面黒く塗りつぶされていた。「国家権力が最終的には国民を守らないことを目の当たりにした」と話します。今は新基地建設反対のゲート前座り込み運動に仲間と参加しています。ゲート前でも、日本政府の理不尽なやり方に接することが多いといいますが、それでも集まった人たちのエネルギーは止められない。「基地建設は止められる。全国の皆さんと連帯して頑張りたい」と話します。
 日本とアメリカの二つの国家権力からの暴力に晒されている沖縄の実情と、その暴力に屈することなく、自分たちの暮らしと権利を勝ち取ろうとする沖縄県民のエネルギーに触れることのできるトークでした。

○デモには3500人が参加
 集会には、全国から1200人が参加。その後、渋谷に移動してのデモには3500人が参加。ドラム隊やサウンドカーとともに「戦争法案絶対反対」「憲法守れ」と訴えると、街頭から写真を撮る人など、熱い反応がありました。.

Author: MichiyaHIRAKAWA

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)