京浜東北線の西川口駅が開設されたのが昭和27年。当時の駅周辺はまだ沼や田んぼが多く、鋳物工場の職人さんたちが線路沿いの杭に作業服をかけて休憩しているような、のどかな光景が見られたそうです。私たち家族が西青木のいまの住まいで生活を始めたのは昭和48年でした。そのころにはこのあたりは鋳物工場はだんだん減っていき住宅地に変わっていく時期でした。当時は少なかったマンションがぽつぽつと建ち始めた時期で、今のようにマンション群が林立するような街になるとは想像も出来ませんでした。小遣いを握りしめて駄菓子屋行った我が家の子供たちも、もう30代後半になりました。いま並木商店街の振興について皆さんご苦労されていますが、なんとか人の温もりが感じられる街づくりを進めていきたいものです。
(河村斌).