新・綱領教室(上)(下)
2020年改定綱領を踏まえて
定価1,650円(本体1,500円)
新日本出版社
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出版社HPより
”地球環境破壊への対応、ジェンダー平等の実現などのほか、「人間の自由で全面的な発展」を「自由」論の核心的な内容としている党綱領。その綱領の全体像を解き明かしながら、日本共産党が現状をどうとらえ、その未来をどう切り拓こうとしているかを、分かりやすく書き下ろします。「安保条約」「憲法と自衛隊」「天皇の制度」などでの疑問にも、掘り下げて解明!”
いま、国の安全保障をめぐって、共産党の綱領が大きく注目されています。また、世界では経済格差の拡大、気候危機回避への動きから、資本主義の限界に気付き、根本からそれを問い直そうという若い世代が表れています。そうした状況は「綱領を広げる大チャンスでもあります。参院選で共産党がいい結果を収める上でも、広い国民のなかで綱領を大いに語り躍進を果たしたい」と共産党・志位和夫委員長は語ります。党内の学習資料には必携、まただれでも共産党に関心をもっているひとに読んでもらいたい、わかりやすく丁寧な解説書です。以下、出版記者発表での質疑応答を、しんぶん赤旗4月14日付の記事から紹介します。
“自衛隊解消を目指す方針に変わりはないのかとの質問に志位氏は、「憲法9条の完全実施―自衛隊の解消を目指す方針に変わりはありません」と回答。そのうえで、「これは一足飛びにはできません。私たちが参画する民主的政権が、9条を生かした外交によって、日本をとりまく国際環境を平和にしていく。そして、圧倒的多数の国民の『なくしても安心』という合意が成熟したところで初めて、9条の完全実施に踏み出そうというのが私たちのプログラムです」と解説しました。
同時に、「一定の期間、民主的政権と自衛隊が共存していくわけです。その期間に、万が一、急迫不正の主権侵害があった場合には、自衛隊を含めてあらゆる手段を用いて国民の命と日本の主権を守るというのが党の立場です」と強調。「その際、重ねて強調しておきたいのは、あくまでも9条を生かした平和外交によって平和的な国際環境をつくっていくこと―これが私たちの考えのメインだということです。『軍事に対して軍事で対抗する』という立場は厳しく退けます。平和外交を進める努力を続ける中で、万が一、急迫不正の主権侵害が起きた時にはそうした対応をするということです」と語りました。”